憲法集会「いまさら聞けない 日韓の歴史と日本軍慰安婦問題」を開催しました

 昨年10月25日、「生かそう憲法!今こそ9条を!世田谷の会」と渋谷共同法律事務所の共催で、梁澄子(ヤン チンジャ)さんを講師にお迎えし、「いまさら聞けない 日韓の歴史と日本軍慰安婦問題」と題し、講演会を行いました。
 梅丘パークホールにて行われ、70名の方々にご参加いただきました。

ヤン チンジャさん1 韓国での慰安婦問題・運動      
(1)慰安婦問題運動の始まり
 1988年、韓国で慰安婦問題のことを知った一人の女性がこの問題を取り上げて講演を行いました。当時の韓国では、「キーセン観光」と呼ばれる買春観光が国をあげて行われていたそうです。そのような状況のため、慰安婦を「問題」として取り上げることが逆に問題として扱われ、声を上げた人が酷いバッシングを受ける、そんな時代でした。

(2)状況が一変・被害者が実名で名乗り出て訴訟提起へ
 しかしこういった運動がきっかけとなり、その後実際に慰安婦として被害に遭われた女性が実名で被害を訴えたのですが、韓国国内では当時まだ「おまえらなんでそんな恥ずかしいことしてるんだ」という誹謗中傷の電話がかかってくるような状況だったそうです。
 しかし、1991年12月、3名の慰安婦被害者の方たちが、実名で、顔を出して、東京地方裁判所に裁判を起こしました。これにより状況は一変し「慰安婦110番」の電話は鳴り止まなかったそうです。

2 韓国での慰安婦問題に対する変化
 日本では残念ながら(今のところ)絶対にこんなことは実現しないでしょう。韓国では、プロ野球球団がウガンダから戦時性暴力被害者の方を招いて始球式を行い、観客から温かい拍手をもらったそうです。そこまでの変化・道のりは大変なものだったでしょうが、被害者の方だけでなく、この問題を知った人や、正しい歴史を知ろうとした人たちの努力によって、韓国は変わったのだと思います。この話を聞いたとき、あいちトリエンナーレの問題が頭に浮かび、日本人として恥ずかしく思いました。

憲法集会の様子3 全ては歴史認識の問題
 「今の韓国と日本の問題は、全ては歴史認識の違いによる問題だ」と、梁さんはおっしゃいました。そもそもは日本による朝鮮植民地支配が生んだ問題であるが、本当のことが日本では全然伝えられていなくて、さらに安倍政権と、それに忖度、或いは荷担するメディアによって、誤解がどんどんと助長されるような表現で人々の認識が誘導されている、ともおっしゃいました。

4 間違った歴史認識はまた戦争を引き起こす
 正しい歴史を認識しながらも、それをねじ曲げようとする安倍政権の「言い換え」や「すり替え」により、国民の中にはすっかり騙され、誘導され、根拠が無い間違った歴史認識により、韓国などに対する憎しみだけがどんどん増長していっているような気がしてなりません。そもそも誰が悪かったの?というところを、しっかりと認識し、実際に被害を受けた方たちの被害に目を向けないと、間違った歴史は繰り返されると思います。