憲法講演会
「嘘と隠ぺいで9条改憲に突き進む安倍政権と私たちの課題」を開催しました

講演する布施祐仁さん1

 昨年11月1日、「生かそう憲法!今こそ9条を!世田谷の会」と渋谷共同法律事務所の共催で、ジャーナリストの布施祐仁さんを講師にお迎えし、「嘘と隠ぺいで9条改憲に突き進む安倍政権と私たちの課題」と題し、講演会を行いました。             

1 南スーダン日報問題をスクープ
 布施祐仁さんと聞いてピンと来る方もいるかと思います。2016年の南スーダンへの自衛隊派遣(PKO)の際、自衛隊が日々現地で起こっている状況を克明に記録していた「日報」。その日報について防衛省に開示請求をしたところ、「すでに廃棄しており存在しない」との回答があり、しかし後日「やっぱりあった」と言って公表された、という、いわゆる「日報問題」をスクープしたのがこの布施祐仁さんでした。

2 日報はなぜ隠されたのか
 ではなぜ日報は隠されたのか。当時日本政府はジュバでの内戦を「散発的な発砲事案であり戦闘ではない」と発表していました。しかし当時の現地のニュース映像を見ると、自衛隊の宿営地のすぐ近くで弾丸が飛び交っており、実際2日で272人もの人が命を落としていたそうです。
 実は自衛隊の宿営地は、政府軍と反政府軍の支配地域の間にあり、自衛隊の宿営地の頭上を日常的に弾丸が飛び交っており、その報告もちゃんと日報には書いてありました。しかし当時日本政府は、「そういう報告は受けていない」と説明していました。日本政府にとっては自衛隊の派遣先が「戦闘地域」であってはならないため、事実を知りながら公表しなかったのです。これはまさに隠ぺい以外の何ものでもありません。

3 自衛隊員やその家族をも欺く日本政府
 布施さんがおっしゃっていて印象的だったのは、日本政府は自衛隊員やその家族までも騙して、自衛隊員を危険な戦闘地域に派遣している、というお話でした。「戦場」を「戦場ではない」と偽り、ある意味(戦地に行くと分かっている)徴兵制より酷いと思いました。

講演する布施祐仁さん24 ジャーナリスト拘束の「自己責任論」
 日本人ジャーナリストの方が拘束されると、「自己責任だ」という趣旨の発言が日本政府からされ、世論も少なからずそういった発言に流される傾向があるのが今の日本の現状です。なぜ、政府はそのような発言(煽動)をするのでしょうか。
 布施さんは、「政府が言っていることが信じられない。政府が本当のことを言っているのか、現地に行って自分の目で確かめる必要がある。自分たちが現地に行って取材をしないと、正しい情報が得られない」とおっしゃっていました。日本政府がこういったジャーナリストの方たちを現地に行かせたくない理由が、そこにあるのだと思いました。
 布施さんは、「南スーダンで自衛隊員が一人も亡くならなくて本当によかった」ともおっしゃっていました。私たちに真実を伝えるために危険を冒してまで日々奮闘されている布施さんやその他ジャーナリストの方たちのおかげで政府の暴走が抑制され、平和が保たれているのだと感じました。